胆江サークルの輪 合気道多田塾奥州道場

 

 前沢町の合気道多田塾奥州道場(菅原美喜子代表)は、日常に還元できる合気道を目指している。「現代に生きる武道」と位置づけ、呼吸法は気の練磨、ストレッチなどを組み合わせた独自の稽古を実践する。個々の体力に合わせて取り組め、年齢性別問わず誰でも親しめる。

 合気道は、植芝盛平(1883~1969)が古流柔術の一派、大東流合気柔術を学んで創始した。関節を使った投げ技、抑え技に特色があり、攻めの技を一切持たない。試合がないので勝敗もなく、争いごととは無縁の武道だ。

 同道場は20日に始動したばかり。小学生以上を対象に、少年と一般の2部門に分かれ、週2回の稽古に励んでいる。「継続することで、心身の生命力が養われる」と菅原代表。自ら指導にあたり、合気道の心得をわかりやすく具体的に教えている。

 同道場の少年部では礼儀作法、集中力など内面の鍛錬に重点を置き、生活全般に作用する指導法を心がけている。一般の部は呼吸法やストレッチ、合気体操を取り入れ、年齢や体力に関係なく、それぞれのペースで続けられる。