欧州の次は古里で~前沢の菅原さんが合気道教室開設

 

 

 

スイスを拠点に欧州で十年間、合気道の普及・指導に努めた女性武道家が、故郷の前沢町に戻り、合気道教室を開設した。二十日夜、同町字阿部舘の町いきいきスポーツランドで行われた体験入門教室には、子供たちや見学者など多数が詰め掛け、女性武道家の一挙手一投足に注目した。
 
 合気道教室を開設したのは、同町白山出身の菅原美喜子さん(46)=財団法人合気会五段=。東京女子体育大学在学中に、合気会合気道本部道場師範で東大合気道気錬会師範、イタリア合気会主任教授を務める多田宏氏(75)に出会い、合気道の道を志す。都内の高校で十四年間体育教師を務めた後、平成七年にスイスに渡り合気道の普及・指導を開始。
 
 現地(サン・モリッツ)に活動拠点となる道場を開設し、今年二月に帰国するまで約十年間、スイスはもちろんイタリア、ドイツ、スペイン、チェコなど欧州各国で合気道の普及・指導活動を展開した。菅原さんは「合気道は、単なる格闘技としての武道ではなく、呼吸と体の動きをミックスして、心と体を思うように動かす鍛錬の場。日常生活の中に生かせる面が多く、合気という言葉に表現されるように、相対する相手と互いに精神を高め合う武道でもある。この点が、欧州の人たちに受け入れられた」と語る。
 
 二十日夜の体験入門教室でも、子供たちを前に呼吸の大切さ、呼吸と体の動きとの関係を、実技を交えて分かりやすく解説。「朝一番にこの呼吸方法をやると、一日が元気になるよ」と戸惑う子供たちを励ましていた。また、基本的な受け身や相手の力を利用した投げ技も披露した。
参加した村上諒君(水沢南小三年)は「先生に投げられた時、ちょっとぐきっとしたかな」と語り、弟の慧悟君(同一年)は「面白かった。合気道やるよ」とすっかり気に入った様子だった。
 
 菅原さんは「合気道の呼吸方法に注目している人たちが多いようだ。当面は、故郷での普及・指導に力を注ぎたい。弟子に任せてきたスイスの道場にも年一回は足を運びたい」と意気込みを語る。
菅原さんの合気道教室は毎週水曜日午後五時-九時と、土曜日午後三-七時十五分に、いきいきスポーツランドで開かれている。時間帯によって子供の部、大人の部(高校生以上)に分かれる。問い合わせは菅原さん=(56)5257=まで

 
【写真】子供たちを相手に合気道を教える菅原さん